Manjaro を安定運用するための4つのルール

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Arch Linux は不安定で壊れやすい、と多くのユーザーが思っています。

しかし、実際にはユーザー自身が Arch Linux を不安定にしているのです。

↓の動画は Arch Linux を安定運用するためのコツを解説しています。

How to Make Arch Linux Stable and What NOT to Do!

Arch 系である Manjaro にも通用するものがあるので共有します。

なお、動画は全編英語であり、生粋の日本人である私には大雑把にしか理解できていないことはご了承ください。

目次

毎日アップデートしてはいけない。

Arch Linux が常に最新のパッケージを利用できるディストリビューションだからといって、すぐに更新に飛びつくのは危険です。

致命的なバグが紛れ込んでいるかもしれません。アップデートは週1回から月1回ぐらいの頻度が良いでしょう。

Manjaro に関しては Arch とは別のリポジトリを採用しています。Arch Linux でアップデートが提供されるとまず Manjaro チームがテストします。問題なければ晴れて Manjaro のリポジトリにもアップデートが追加されます。

2週間程度のラグと引き換えに安定性と安心感が得られる仕組みになってます。

ただし、AUR のアップデートに関しては注意が必要です。

さすがの Manjaro チームさんも AUR まではテストしきれません。なので AUR のアップデートには慎重になったほうが良いです。

システムのバックアップを忘れてはいけない。

システムに何か問題が発生した時に、以前の状態に戻せるというのは非常に重要です。

タイタスおじさんは Timeshift で btrfs を使うのがベスト、と言っています。

Timeshift rsync btrfs

とはいえ現状、私には btrfs を扱うスキルが無いので rsync で使うことになるでしょう。Linux Mint で Timeshift を rsync で使っているのですが、「バックアップとっといて助かった〜」と思ったことは一度や二度じゃありません。

LTS カーネルを使う。

数年経ったパソコンを使うならカーネルは LTS バージョンを使ったほうが安定します。

最新のグラフィックボードを追加した!という場合には新しいバージョンのカーネルが必要になるかもしれません。

ちなみに私が使っている Ryzen APU はカーネル 5.2 以上で安定します。

Manjaro のカーネル管理ツール
Manjaro のカーネル管理ツール

Manjaro のカーネル管理ツールは分かりやすくて良いですね。

古いパッケージをインストールしない。

特に AUR。多くの人が古い AUR パッケージをインストールしてシステムを破壊しています。

インストールする際に「古くなっています」と表示されていたら使わないほうが良いです。また、最終更新日を確認して1年前とかだった場合もやめといたほうが無難です。

古くなった AUR の例
古くなった AUR の例