「Ventoy」で1本の USB メモリーに複数のインストール ISO をブチ込んでマルチブートしてみた。
※この記事は追記の上新ブログへ引っ越しました。
Etcher や mintstick だと USB メモリー1本につきディストリビューション1つです。が、 Ventoy を使うと複数のディストリビューションのインストール ISO をマルチブートできます。
空きスペース、MOTTAINAI 👻
Ventoy のインストール
Manjaro では公式リポジトリに収録されていたので、ターミナルから
$ sudo pacman -S ventoy
でインストールしました。
Ventoy の使い方
USB メモリを Ventoy でフォーマットしてインストール ISO をコピーするだけです。
Ventoy で USB メモリをフォーマット
まずは USB メモリーをパソコンの USB ポートに挿します。
つづいて Ventoy を起動と行きたいところですが、ここで驚愕の事実が発覚しました。
Windows 版と異なり、Linux 版には GUI が用意されていないようです 😨
よって CLI で作業を進めるのですが、恐れることはありません。
ヘルプもたったこんだけ。
$ ventoy --help /opt/ventoy ~ ********************************************** Ventoy: 1.0.20 longpanda admin@ventoy.net https://www.ventoy.net ********************************************** Usage: Ventoy2Disk.sh CMD [ OPTION ] /dev/sdX CMD: -i install ventoy to sdX (fail if disk already installed with ventoy) -I force install ventoy to sdX (no matter installed or not) -u update ventoy in sdX OPTION: (optional) -r SIZE_MB preserve some space at the bottom of the disk (only for install) -s enable secure boot support (default is disabled) -g use GPT partition style, default is MBR (only for install) ~
英語ですが平易なのでヘルプを見ながらやれば大丈夫!
今回は↓のようにしました。
$ sudo ventoy -i /dev/sdc ********************************************** Ventoy: 1.0.20 longpanda admin@ventoy.net https://www.ventoy.net ********************************************** Disk : /dev/sdc Size : 57 GB Style: MBR Attention: You will install Ventoy to /dev/sdc. All the data on the disk /dev/sdc will be lost!!! Continue? (y/n) y All the data on the disk /dev/sdc will be lost!!! Double-check. Continue? (y/n) y Create partitions on /dev/sdc by parted in MBR style ... Done mkfs on disk partitions ... create efi fat fs /dev/sdc2 ... mkfs.fat 4.1 (2017-01-24) success mkexfatfs 1.3.0 Creating... done. Flushing... done. File system created successfully. writing data to disk ... sync data ... esp partition processing ... Install Ventoy to /dev/sdc successfully finished.
/dev/sdc
の部分は環境に合わせて置き換えてください。
$ sudo fdisk -l
↑のコマンドで調べると良いです。
途中で USB メモリー内に保存してあるデータが全部消えるけどいい?って聞かれてます。大事なことなので2回聞かれます。
消えると困るデータは予めバックアップとっておきましょう。
よければ都度キーボードで「y」を入力して Enter を押して先へ進みます。
しばらく待つとフォーマットが完了します。
インストール ISO を USB メモリーにコピー
Ventoy でフォーマットした USB メモリーにお好みのディストリビューションのインストール ISO をコピーします。ふつーにファイルマネージャーで良いですよ。
フォーマットさえ済ませてしまえば後から追加も削除も思いのままです。
UEFI(BIOS) の設定
UEFI(BIOS) 画面に入り、 USB メモリーから起動するように起動順序を変更します。
Ventoy でマルチブート
再起動すると↓のようなブート画面が表示されます。
任意のディストリビューションを選択して起動できます。
まとめ
Ventoy のおかげで USB メモリーが有効活用できます。開発者様、ありがとうございます。
リンク
Ventoy 公式サイト。
公式により動作確認済のディストリビューションや OS などの一覧。
Ventoy のダウンロードと使い方 - k本的に無料ソフト・フリーソフト
Windows 版の使い方はこちらに詳しいです。
assorted food and ingredients photo – Free Plant Image on Unsplash
アイキャッチ画像素材を拝借しました。