Manjaro Architect を VirtualBox にインストール
今回は VirtualBox に Manjaro Architect 20.0.3 をインストールします。
Manjaro Architect は他の GUI インストーラと違って CLI でインストールしていきます。とっつきにくい。。。
また、必要なパッケージはインターネット上からダウンロードしてインストールします。したがってネット接続が必須です。混雑している時間帯に決行すると非常に時間がかかります。今回は 3時間ほどかかりました 🙀
反面、インストールメディアは小さいです。今回は 760MB 程度。
カスタマイズ性が高いのもメリットです。まあ、使いこなせればの話ですが。。。
目次:
- Manjaro Architect のダウンロードとベリファイ
- 仮想マシンとパーティションの準備
- Manjaro Architect のインストール
- 参考
Manjaro Architect のダウンロードとベリファイ
↓ のページからダウンロードします。
↓のページと同様にベリファイします。
Manjaro のダウンロード、ベリファイ - In my mind
仮想マシンとパーティションの準備
Linux Mint 19.3 をホストマシンとして、VirtualBox で CPU 2コア、RAM 4GB、ハードディスクに 40GB を割り当てた仮想マシンを用意しました。
あとは MX Linux のインストール ISO。Manjaro Architect をライブ起動する前にこいつでパーティションを作成しておきます。GParted が使えれば何でも良いです。
MX Linux のインストール ISO を仮想マシンの光学ドライブにセットしてライブ起動。
GParted を起動してパーティションテーブルを作成します。
パーティションテーブルの形式は「GPT」を選択。
今回は boot(fat32): 300MiB、root(ext4): 約 30GiB、home(ext4): 約 10GiB と割り当てました。
上記の内容を適用してパーティションを作成したら、一旦仮想マシンをシャットダウンします。
Manjaro Architect のインストール
仮想マシンの光学ドライブに今度は Manjaro Architect のインストール ISO をセットして起動します。
ブート画面ではドライバーだけ適切に設定しておけばいいです。
Manjaro Architect がライブ起動しました。
画面に表示されているとおり、ログイン名に「manjaro」と入力してエンター。パスワードにも「manjaro」と入力してエンター。ログインできたら「setup」と入力してエンター。
最初にインストーラーの言語を指定します。残念ながら、日本語は用意されていないので英語のまま進めます。
ちなみに、ブート画面で日本語を選択したせいで ↓ のスクリーンショットでは文字化けしてます。
インストーラーの説明が表示されました。
基本操作としては、矢印キーで項目を選択状態にしてエンターで決定。スペースキーでチェックを入れたり外したり。
下部の「OK」が選択された状態で(と言っても他に選択肢はないのですが)エンター。
メインメニュー
メインメニューが表示されました。
今回は KDE デスクトップ環境をインストールします。
よって大まかな流れは、1 Prepare Instllation → 2 Install Desktop System → 6 Done となります。
さっそく Prepare Instllation に入りましょう。
1. Prepare Instllation
インストールの準備です。
キーマップの指定、パーティションの作成、ミラーサーバーの指定を行います。
今回は見送りましたが、RAID、LUKS 暗号化、ZFS も使えるようです。
1.1 Set Virtual Console
キーマップの指定。
使用しているキーボードに合わせてキーマップを指定します。今回は日本語です。
「Change」を選択してエンター。
「J」キーを押すと「jp106」にジャンプするので、選択してエンター。
1.2 List Devices
インストール先のディスクとパーティションを確認します。
今回は MX Linux であらかじめ作成したパーティションを使い、 sda1: boot、sda2: root、sda3: home とします。
1.8 Mount Partitions
パーティションをマウントします。
何やら注意書きが表示されましたが、気にせず先へ進みます。
まず、ROOT パーティションを指定します。
sda2 を選択してエンター。
今回はあらかじめ MX Linux でフォーマットしてあるので「Do not format」を選択してエンター。
つづいて、SWAP パーティションの指定。
今回は SWAP パーティションを使わないので「None」を選択してエンター。
つづいて、home パーティションを指定します。
sda3 を選択してエンター。
マウントポイントを指定します。
「/home」と入力してエンター。
boot パーティション以外マウントし終えたら「None」を選択してエンター。
最後に UEFI(boot) パーティションをマウントします。
sda1 を選択してエンター。
フォーマットするか聞かれました。
今回はあらかじめ MX Linux でフォーマット済みなので「No」を選択してエンター。
デュアルブートにする場合も再フォーマット無しで。
UEFI マウントポイントの選択。
今回は推奨どおり「boot/efi」を選択してスペースキーを押してチェック。「OK」を選択してエンター。
1.9 Configue Installer Mirrorlist
ミラーサーバーの設定。
「3 Rank Mirrors by Speed」を選択してエンターキーを押します。
ブランチの指定。
通常は「stable」を指定します。
ミラーサーバーのランク付けが始まります。時間がかかりますのでお茶でも飲みながら気長に待ちます。
インターネットが混雑する時間帯にはやらないほうが良いです。
。。。
ミラーサーバーのランク付けが完了しました。
スペースキーを押して上位のサーバーにいくつかチェックを入れます。
「↓」キーを押し続け、右下の「OK」が選択されたらエンターキーを押して先へ進みます。
以上でインストールの準備は完了です。
「4 Back」と下段の「OK」を選択してエンター。「Prepare Installation」に戻ります。
「Prepare Installation」画面で「13 Back」を選択してエンター。メインメニューにもどります。
2. Install Desktop System
デスクトップ環境をインストールします。
メインメニューから「2 Install Desktop System」を選択し、下段で「OK」が選択されていることを確認してエンター。
Install Desktop System 画面に入りました。
今回はインストーラーの指示に従い、手順 1 〜 3 を順番通りに進めます。
2.1 Install Manjaro Desktop
Install Desktop System 画面から「1 Install Manjaro Desktop」を選択してエンター。
すると「Install Base」画面が開きました。
インストールするカーネルを選択します。
とりあえず「linux-lts」を入れておけば安定です。
あとは「yay + base-devel」。AUR を使うのに必須です。
デスクトップの選択。
インストールするデスクトップ環境を選択します。今回は「KDE」にしました。
パッケージの追加。
同時にインストールしたいパッケージがあれば、ここで追加します。今回は何も追加しないので「→」キーを押し「No」を選択してエンター。
フルかミニマルかを選択。
今回はフルを選択しました。エンターキーを押したら黒い画面になりました。どうやらインストールが始まったようです。スクショ撮り忘れ 💦
完了するまで非常に時間がかかります。
グラフィックスドライバーの選択。
今回は「1 Auto-Install free drivers」を選択しました。
実機にインストールする場合で、Nvidia のグラフィックボードを使用している場合はプロプライエタリになりますね。
下段で「OK」を選択してエンター。Install Desktop System 画面へ戻ります。
2.2 Install Bootloader
Install Desktop System 画面から「2 Install Bootloader」を選択してエンター。
「Install UEFI Bootloader」画面が開きました。
ブートローダーを選択します。
今回は最もメジャーな「1 Grub」を選択しました。
2.3 Configue Base
Install Desktop System 画面から「3 Configue Base」を開きます。
1 〜 7 すべて順番通り設定していきます。
2.3.1 Generate FSTAB
FSTAB ファイルを作成します。よくわからないので推奨どおり UUID としました。
2.3.2 Set Hostname
コンピューター名を設定します。スクショ撮り忘れ。
2.3.3 Set System Locale
言語、地域、時計を設定します。
まずは言語の選択。
「J」キーを押すと「ja_JP.UTF-8」までジャンプするので、選択してエンター。
つづいてロケールの選択。
「J」キーを押してジャンプ。「ja_JP.UTF-8」を選択してエンター。
2.3.4 Set Desktop Keyboard Layout
キーボードレイアウトの設定。
使っているキーボードに合わせてキーマップを設定します。今回は日本語キーボード「jp106」です。
2.3.5 Set Timezone and Clock
タイムゾーンの設定。
「Asia」を選択してエンター。
「T」キーを押すと「Taipei」までジャンプします。「↓」キーを数回押し「Tokyo」を選択してエンター。
2.3.6 Set Root Password
ルート権限のパスワードを設定します。
2.3.7 Add New User(s)
ユーザーを追加。
まずはユーザー名を入力します。
つづいてシェルを選択します。
「zsh」と「fish」は使ったことがないので「bash」を選択しました。
つづいてユーザーのパスワードを設定します。ログインや sudo に使います。
以上、設定が済んだらメインメニューに戻ります。
6 Done
インストール完了。
メインメニューから「6 Done」を選択し、下段で「OK」が選択されていることを確認してエンター。インストーラーを終了します。
インストーラーを終了しても Manjaro Architect は自動で終了しないので、shutdown
コマンドで終了するか reboot
コマンドで再起動します。