Manjaro インストール直後にやること12選
前回は Manjaro を VirtualBox にインストールしました。
Manjaro 19.0.2 KDE エディションを VirtualBox にインストールしてみた - In my mind
今回は Manjaro を快適に使用するための初期設定、環境整備をしていきます。
- リポジトリのミラーサーバーリストを変更
- 圧縮をマルチコア対応にする
- リポジトリの同期とソフトウェアの更新
- 日本語入力環境を構築
- ホームディレクトリを英語化
- OS 選択画面で待たずに起動
- SSD の Trim コマンドを有効にする
- キャッシュを RAM ディスク上に
- ファイアウォールを導入
- アンチウイルスソフトの導入
- エラーチェック
- バックアップ
- 参考
リポジトリのミラーサーバーリストを変更
ターミナルを開いて↓のコマンドを実行します。
$ sudo pacman-mirrors --fasttrack
ミラーサーバーの速度を計測して、速いサーバーを使うように設定しています。
終わるまでにかなり時間がかかります。。。
↓のようにサーバーリストが変更されました。やはり距離的に近い日本のサーバーが上位に来てますね。
時間はかかりますが、速いサーバーを自動で選んで設定してくれるのは楽ですね。
Linux Mint のときは勘で設定してたのでw
圧縮をマルチコア対応にする
/etc/makepkg.confを編集します。
$ sudo nano /etc/makepkg.conf
「COMPRESSXZ」で検索し
COMPRESSXZ=(xz -c -z -)
となっている箇所を
COMPRESSXZ=(xz -c -z - --threads=0)
に書き換えて保存します。
※ 2020年9月12日にリリースされた最新バージョン、 Manjaro 20.1 Mikah ではデフォルトで対応済みです。上記の修正を加える必要はありません。
リポジトリの同期とソフトウェアの更新
ターミナルを開いて↓のコマンドを実行します。
$ sudo pacman -Syyu
日本語入力環境を構築
Fcitx-Mozc をインストール
ターミナルを開いて↓のコマンドを実行します。
$ sudo pacman -S fcitx-im fcitx-mozc
何か「選択してください」とか聞かれたら、何も入力せずエンター ↲ キーを押します。するとデフォルトのまま全部インストールされます。
設定
fcitx がデフォルトで使われるように設定します。
まず、ドットファイル(隠しファイル)を表示します。
Dolphin ファイルマネージャーを起動して、ハンバーガーメニューから「隠しファイルを表示」にチェックを入れます。
ホームフォルダ直下にある「.xprofile」というファイルに↓の内容を追記して保存します。
export LANG="ja_JP.UTF-8" export XMODIFIERS="@im=fcitx" export XMODIFIER="@im=fcitx" export GTK_IM_MODULE=fcitx export QT_IM_MODULE=fcitx export DefaultIMModule=fcitx
.xprofile が無かったら新規作成します。
つづいてホームフォルダ直下にある「.bashrc」というファイルに↓の内容を追記して保存します。
export GTK_IM_MODULE=fcitx export XMODIFIERS=@im=fcitx export QT_IM_MODULE=fcitx
一旦ログアウトしてからログインし直します。
すると設定が反映され、日本語入力できるようになります。
ホームディレクトリを英語化
Manjaro を日本語でインストールしたので、ホームディレクトリ直下の「ダウンロード」「デスクトップ」「ドキュメント」などフォルダ名も日本語になっています。
このままではコマンドラインで操作する時に不便なので英語に変更します。
まずターミナルを開いて↓のコマンドを実行します。
$ sudo pacman -S xdg-user-dirs-gtk
つづいて↓のコマンドを実行します。
$ LANG=C xdg-user-dirs-gtk-update
すると変更の確認画面が表示されます。
「Don't ask me again」にチェックを入れるのを忘れずに「Update names」ボタンをクリック。
再起動するとホームディレクトリが英語になっています。
OS 選択画面で待たずに起動
$ sudo nano /etc/default/grub
GRUB_TIMEOUT=5
となっている箇所を
GRUB_TIMEOUT=0
に編集して保存します。
↓のコマンドを実行します。
$ sudo update-grub
次回起動時からは OS の選択画面は表示されず、直接 Manjaro が起動します。
OS を選択したいときは、電源投入後 Manjaro が起動する前に Shift キーを押しっぱなしにしておけば OS 選択画面に入れます。
SSD の Trim コマンドを有効にする
SSD を快適に使用するため、Trim コマンドが自動で定期的に実行されるように設定します。
ターミナルを開いて↓のコマンドを実行します。
$ sudo systemctl enable fstrim.timer
再起動すると設定が有効になります。
キャッシュを RAM ディスク上に
キャッシュフォルダを RAM ディスク上に配置して高速化します。
テキストエディタで fstab ファイルを編集します。
$ sudo nano /etc/fstab
↓の内容を追記して保存。
tmpfs /home/ユーザー名/.cache tmpfs noatime,nodev,nosuid,size=2G 0 0
「ユーザー名」は自分のユーザー名に置き換えてください。
↓のコマンドを実行して fstab の設定を反映させます。
$ sudo mount -a
ファイアウォールを導入
Manjaro のメニューから「ソフトウェアの追加と削除」を起動します。
「gufw」を検索してインストールします。
設定はとりあえず Incoming: Deny , Outgoing: Allow で ON にしといたら良いんじゃないかな。
アンチウイルスソフトの導入
アンチウイルスソフトとして Clamtk を導入します。
詳しくは↓の記事をご覧ください。
Clamtk アンチウイルスソフトの導入【Linux】 - In my mind
エラーチェック
ターミナルを開いて↓のコマンドを実行します。
$ sudo systemctl --failed
結果、エラーが検出された場合はエラーコードをググるなどして解消しておきましょう。
もうひとつ。↓のコマンドを実行します。
$ sudo journalctl -p 3 -xb
結果、エラーが検出されても Manjaro の使用には差し支えないかもしれません。しかし、解決できるなら解決しといたほうが気持ちよく使えますよね。
エラーチェックは初回に限らず、ときどきやっといたら安定運用につながるんじゃないでしょうか。
バックアップ
OS を問わず言えることですが、バックアップはこまめに取っておきましょうね。
Timeshift でシステムのバックアップ
Manjaro にプリインストールされていた Timeshift を使って、自動バックアップをスケジュールしておくと良いでしょう。
何かアップデートするときは手動でバックアップをとりましょう。アップデートしたら動作がおかしくなった、というときのために。
ホームディレクトリのバックアップ
任意のフォルダをバックアップするといえば「Grsync」が有名ですね。
使い方が難しいのは嫌だよ、というアナタには「Deja Dup」あたりを使うと幸せになれるかも。
どちらも「ソフトウェアの追加と削除」からインストールできます。
参考
Manjaro(i3)のインストール+構築メモ - トトのメモ帳
Manjaro Linux 日本語入力の設定 - turtlechanのブログ
Linux – RAMディスクを使ってアクセスを高速化 | SlackNote
【Ubuntu】ウィルス対策。ClamTkが上手く動作しないときの対処あれこれ。 - freefielder.jp
Top 5 First Steps After Fresh Manjaro Linux Install 2018 - YouTube